1979年4月2日発行の100円コイル。
この切手の登場は、けっこう衝撃的でした。
当時、僕の郵趣情報の主要入手先は『スタンプクラブ』と『郵趣』。
前者は15日が発売日で、後者は月末に郵送配達。
3月15日発売の『スタンプクラブ』には何も載っていなくて、月末に配達された『郵趣』に「特報」として、欄外に僅か1行が速報が掲載されました。
「4月2日、東京、大阪、名古屋、京都の各中央局などで、10円、20円、50円、100円のコイル切手を発行!」
というのが、その内容です。
翌月号(『郵趣』5月号)に載った記事によると、情報を掴んだ時には既に『郵趣』は印刷にまわっていたことから急遽印刷を止め、欄外に速報を挿入したとのこと。
郵政省は、新型機械のためのコイル切手であり、新発行の切手ではないため報道発表はしなかったとか。
10円、20円、50円のコイル切手ならさほど驚かないのですが、100円コイルの登場が中学生であった自分には「えーっ!」って感じだったのを今でも覚えています。
当時、春休み中だったとは言え、中学生が急に東京中央局まで鎌倉から出かけるのは、おいそれと出来ることではありません。
横浜あたりまでならOKなのですが・・・。
ということでリアルタイムでは入手できず、後日、全日展参観の時に無事入手したのが、中央の未使用ペアです。
僕の現行切手は、特に意識して集めているわけではないので、いまだに使用例は未入手のまま。
つまり、何もしなくても自然と入手できるほどのものではないのでしょう。
自然と入手できるのは、初日カバー程度。
しかも、後年になって友人が「自作品がまだ手元に余ってるから」と提供くれたもので、お陰様で内容を別にすれば、1リーフに未使用ペアのみという体たらくな結果にならずにすんでいますから、有り難いものです。