デンマーク・凹版帆船切手の2つのタイプ

デンマークの通常切手と言えば、王冠と剣を描いた正方形のクラシック切手を思い浮かべる方が多いかも知れませんが、波と数字を組み合わせた数字図案シリーズ、そして今回ご紹介する帆船図案シリーズも、良い切手としてデンマークを代表する通常切手シリーズです。

数字図案シリーズの初期の頃は別ですが、1927年に帆船図案シリーズが発行されてからは、この二つのシリーズは兄弟のような関係で、数字図案が低額〜中額面を、帆船切手が中額面以上を担っていました。

帆船シリーズ最初のものは1927年の発行で、この時は凸版印刷で6種のみが発行されています。
今回ご紹介する凹版切手グループは、1933年の発行で改色も含めて11種の切手が発行されています。

この切手をカタログコレクションで収集する時にも、タイプ1と2の分類は最低限必要なもので、平易な分類を行っている『スコット』カタログにも取り入れられています。(不親切にも図示はされていませんが・・・)

分類はいたって簡単で、帆船の大きな帆と印面左端の間、または国名の「D」と印面左端の間に注目するだけでできます。

下の画像はタイプ1。
青丸で囲ったところを見ると、白点の縦列が2列に入っています。

次に下の画像を見ると、どうでしょう?
白点の縦列が1列しかありませんね。
これがタイプ2の特徴です。

とても、わかりやすいと思いませんか?
この分類は、15、20、25、30、35、40オーレの各額面に当てはまります。

この分類の良いところは、わかりやすいという点のほかに、印面中の2ヶ所で分類が可能であること。
他の切手でもそうなのですが、使用済切手で見ていると、どうしても消印で特徴が見えない切手が出てきます。
でも、こうして2ヶ所で確認が可能だと、ほぼ100パーセント分類が可能になります。
あなたがお持ちの帆船切手、きちんと分類されていますでしょうか。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。必須項目には印がついています *