1985年4月7日、スタンプショウの会場で開催されたJPSオークション。
この回には、なぜか村田守保コレクションの中から、軍事と支那字加刷の部が出品されていました。
村田さんが亡くなられたのが1982年で、その後のコレクションの行方について色々と噂されていた頃だったと思います。
そうした中で、少数のロットではありましたが「村田守保」という名前を掲げて公開競売に出てきたのは、ちょっとした衝撃。
しかも、当時誰もが予想していなかったJPSオークションでしたからね。
軍事の部では、複数枚の青島軍事や銘版付きの大ブロックが目白押しですごい迫力なのですが、支那字入りの部には下のような名品が。
大正白紙中子持罫、単線12目打の銘版付き20枚ブロック。
参考値200万円で、無入札の時は田型3枚、横ペア1枚、単片6枚に分割される予定でしたが、180万円でこの塊のまま落札。
実はこのブロック、カタログには未掲載でしたが、ウッドワード・コレクションに来歴を持つというオマケ付き。
ウッドワード・オークションのロット977で、当時はシート状態だったのですが、切断された銘版付き20枚ブロックが村田コレクションに入りました。
こうした付加価値を、なぜカタログに載せなかったか不思議に思えます。