女王様図案の切手と言えば、まず間違いなく100パーセントの人がイギリスのエリザベス女王図案を思い浮かべることでしょう。
ワイルディングであったり、マーチンであったり。
ですが、それと並んで代表的と言えるのが、オランダの ウイルヘルミナ女王図案の切手。
ウイルヘルミナ女王は、1890年から1948年の58年間にわたり在位した女王なので、切手上にも様々な肖像が使われています。
下の切手が最初のもので1891年の発行なのですが、なんと子供!
というのも、先代の父ウィレム3世の後を継いだのが10歳の時なので、日本で言えば小学校4年生。
なんとも可愛らしい少女です。
下の画像の左は1898年の発行なので、日本流で女子高生。
右は1924年発行のもので、日本でオランダ切手と言えば、この通常切手シリーズを思い浮かべる人が多いと思います。
女王様34歳で、美しい女性です。
このシリーズは長期に渡って色々と発行されたので、変化も多く、オランダ切手の中で最も人気があるシリーズ。
オランダで刊行されているカタログを見ると、100種程度には細分類されているようです。
下の画像はスキャンするときに間違えて、順番が逆になっちゃいました。
右が1940年発行ですから、60歳の時の切手です。
前作から見ると、かなりのお婆ちゃん。
日本の南方占領地を集めている方にも、お馴染の切手だと思います。
そして左は、最後のシリーズで1947年発行のもの。
エリザベス女王の切手はずっと若いですし、こうして長期的に連続的に追える女王様もいないと思います。
お遊び的には、人間が歳を取ってゆく変化が読み取れて面白いですね。