画像は、スイスが1949年に発行した通常切手「風景と技術シリーズ」からの1枚で、描かれているのはロッシェ・ドナイエ登山鉄道。
12月のこの時期になると思い出すのが、今から50年弱も前の小学校1年生の時に読んだ『山のクリスマス』という児童書。
岩波書店の発行でした。
内容は、スイスのアルプス山麓の町に住んでいた子供が、クリスマス休暇にアルプスの山の村に住むお爺さんの家に一人で行く話。
その時に、初めて1人で蒸気機関車が牽く登山列車に乗り、列車の背丈ほども雪が積もっている山の中に入って行くわけですが、カラーの挿絵も美しく、子供心にスイスの山の中のクリスマスにものすごく惹かれたわけです。
画像の切手は近代的な登山電車なので、『山のクリスマス』のような情緒はないのですが、クリスマスの時期や、スイスの登山鉄道を見るたびに、この本のことを思い出します。