どういうわけか、昔というか、子供の頃から一貫して好きになれないのが田沢切手。
なんででしょうね?
自分でもよく解らないのですが・・・。
同時代でも富士鹿や風景切手は好きですし、田沢と並んで硬い図案イメージの菊切手も大好きなんですがねぇ。
ということで、今までマジマジとルーペで覗いて観察することもなかったのですが、Japexで山口充氏の講演を聞いたので、取りあえず手持ちの600枚程の旧大正毛紙1銭5厘切手を覗いて驚きました。
下の画像が、一般的な田沢切手の印面だと思います。
綺麗な凸版印刷ですね。
実は、田沢切手の印面って、どれもこのような感じだと思っていたのです。
ところが、見ているうちに下のような切手に出くわしました。
見てのとおり、印面がボロボロですね。
上の標準的なものと比べてもらえば一目瞭然で、痛々しい印刷です。
ここまでひどくはなくても、そこそこの痛みが見れる切手が何枚も出てきました。
これは、驚き!
田沢切手に、こんな状態の印刷があったとは。
もちろん長期間にわたって印刷されているので、当時の設備や技術では様々な状態が発生するのは当たり前なのですが、僕自身の田沢切手の常識には無かったものですから、新鮮な驚きでした。
Japexの講演を聞かなければ観察することがなかったはずですから、聴講したかいがあったというものです。