刷色改正旧議事堂はがきの年賀使用例

昭和23年9月10日発行の旧議事堂はがき2円は、濃い紫色の刷色で発行されましたが、消印の印色との関係から、25年6月1日にうすい緑青色へと刷色が変えられています。
この2円はがき料金は、昭和26年10月31日まで続きますが、11月1日の料金改正により5円に値上げされています。

さて、画像のはがきの消印データを見ると「目黒/27/1.3/後6-12」となっていますね。
つまり、昭和26年11月1日の郵便料金改正以後の5円料金時代の使用例なのですが、旧料金のまま堂々と使用されています。
実は、昭和27年の年賀はがき料金は特例で旧料金のまま取り扱われており、年賀はがき(凧図案)も当然2円の額面になっています。
このはがきも、よく見ると標語印と重なるように「年賀」のハンコが押されていますね。ですから年賀状扱いで、旧料金のまま通用しているわけです。

ということで、刷色改正旧議事堂はがきを集めるときには、この年賀使用例は絶対に外せないマテリアル。
もちろん、郵便史的にも外すことはできません。
それでいて、切手商はここまで見ていませんから、手間さえかければ安価に見つけることは可能です。

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