イギリス・切手発行100年 2 1/2d

イギリスは、1940年5月6日に同一図案で色違いの6種の記念切手を発行しました。
それが「切手発行100年記念」切手です。
派手さは無いのですが、地味に好感が持てる切手として、イギリスの記念切手の中でも好きなもの。

1940年5月と言えば、第二次世界大戦によるロンドン空襲こそまだ始まっていませんが、イギリス軍は大陸でドイツ軍に押され、ダンケルクの撤退を始める時期。
そんな時期にも関わらず、優秀な記念切手を発行しているあたりが素晴らしいですね。
さすがです。

画像は、6種セットの中から額面2 1/2d のリーフ。

イギリス切手のばあい、未使用のカタログコレクションの次に進むのは、シリンダー番号のバラエティーを集めることだと思います。
これには単片で集める方法と、コーナーブロックで集める方法があるのですが、伝統的にブロックで集められることが多いので、ブロックの方が入手は断然楽だと思います。
たたし、整理して面白いのは単片の方で、ブロックは図体がデカイだけで整理して美しいものではありません。

シリンダー番号は全てが平均的に同じではなく、中には希少性が異なることが多くあります。
ご紹介の切手のばあい、2、3、4、5、7の5種があり、それぞれに番号の後ろに dot が有るものと無いものに分けられるので、合計で10種になります。

画像の左はNo.2dot で、右はNo.5 No dot。
実は、10種のシリンダー番号のうち異常に希少性が高いのが2種あり、それがNo.2dot と No.5 No dot になります。
と言うことは、上のリーフでは、その2枚が揃ったことになります。

下の使用例は、ロンドン市内の Earl’s Court 1940年6月13日発の米国行きで、戦時の郵便検閲により開封されています。

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