下のリーフは、ボストークのスイス図入りアルバムからの2リーフ。
ボストークも昔は安価で、いろいろな国の図入りアルバムがあって良かったのですが、近年は相次ぐ生産中止に加えて品質も著しく低下。
全く良いところがありません。
スイスの切手と言えば、僕らの年代だとクールボアジェ社のグラビア印刷というイメージですが 、それは記念・特殊切手の分野で、通常切手はベルンの連邦印刷局の凹版印刷。
その中から1960年から発行が始まった「郵便配達夫と建造物シリーズ」です。
このシリーズは、単純な図案なのですが、そうした中にも統一感があって好ましい切手だと思います。
それに、印面の大きさが26×21ミリという点も、小さくもなく、それでいて大きすぎもしないベストな大きさで、総合的によく考えられたシリーズですね。
左のリーフは最初に発行された白紙のグループで、右は1963年から発行が始まった蛍光紙のグループ。
蛍光紙の分類は、普通だと「紫外線ランプを当てて・・・」となるのですが、この切手はルーペで簡単に見分けがつきます。
それが、下の拡大画像。
矢印の所を見てください。
細い、紫色の繊維が見えますよね?
これが入っていれば、蛍光紙。
機械を必要としない、拍子抜けするほど簡単な分類方法です。
このシリーズ。
コイルや切手帳も豊富だし、続いて発行された2次や3次なども含めると、けっこう大きなシリーズになります。
良いシリーズですよね。
凹版の単色刷というのも私の好みだったりします。
蛍光紙の分類、「ブラックライトを当てて・・」という部分ばかり注目していて繊維まで気にしていませんでした。
もう一度よく見てみることにします。