全日展、昨日行ってきました。
事前にわかっていたこととは言え、作品数の少なさに、逆の意味で圧倒されました。
以前は2日間かけて参観していたのが、最近は1日で十分お釣りが来ます。
逓信総合博物館時代の本家全日本切手展時代の面影は、今は全く無く別の切手展のように見えます。
身売りの話もチラホラと聞こえては来ます・・・。
作品は、手彫の2作品に菊切手3作品、それに旧小判切手と大いに楽しめ、これを見ただけでも入場料金の1000円はペイした気分になれます。
よいものを見させていただき、ありがとうございました。
お次は、押上に移動してワンフレーム展。
ここでは、伊藤純英氏の「昭和切手精集」を拝見できて大満足。
もちろん、内容はとんでもなくビックリなのですが、タイトルリーフのテキストにもビックリ。
このネタは、真面目にタイトルリーフを読んだ方にしかわからないと思いますが、書かれていることには激しく同意です。
誰が見ても、昭和切手最高のコレクションのはず。
そして昨日の締めは、亀戸大根の会の懇親会。
本当は、年に2回(全日展とジャペックス)は全員が揃った顔を見たいのですが、全員が揃うのがなかなか難しいのが残念なところ。
全員ジジイになれば、それも可能かも知れませんが・・・。
外国切手ネタを中心に、マテリアルそのものから理論の話まで、紳士的に賑やかです。
皆さん外国切手で実績の高い方ばかりなのですが、再雇用の年代になってくると、若い頃は疎かにしていた日本切手のカタログコレクションに余興で目覚める人が出てくるなど、今までとは一味違うことに挑戦したり・・・。
でも、これが収集の原点であるはずなので、良いことだと思います。
そして今日は、目白のバザールに顔を出して、篠原さんでスウェーデンのカバーを1通購入。
その後は、北欧切手例会。
来年は結成50年になるので、ミニペックスを開きます。
私は、グスタフ6世の切手帳の製造面の解説と、その関連リーフを紹介。
ポスクロ女子からは、毎回いろいろな話を聞くのですが、切手収集と同じように各人それぞれ拘りのポスクロカバー作製法があって、聞くとけっこう楽しいものです。
2日間遊んだので、明日は真面目に仕事をするとしますか・・・。
伊藤氏の昭和切手の展示は、あれはよかったですね。30銭凹版厳島神社の無目打10枚ブロック、10銭青色勅額の1枚貼り封書がまた拝めるとは思っていませんでした。
昭和切手のいいところだけを抜き出して展示した、すぐれた作品だったと思います。
錦糸町の方は、35円金魚の作品がよかったですね。ひと味違うエンタイアがたくさんならべられていました。
女子高生の作品、いま求められてるのはあのような作品かもしれません。
新しい人が入ってこないと、維持継続は難しいでしよう。専門的すぎるのです。
いつも、ありがとうございます。
機会があるたびに話すのですが、競争展というのは銅賞から銀賞あたりの出品者が大切なのです。
このレベルの出品者のケアを手厚くして、次に繋いでいただく。
また、最初は銀賞を目標に出品を勧める。
つまり、底辺の拡大ですね。
そのような努力を怠ってきたツケが、現状を招いたと思っています。
自宅に帰ってカタログ見てたら、ある作品に『…今回で終焉となる。残念です。』とありました。作品集も発刊されなくなり、フィラテリストマガジンで幾つか載るくらい。郵趣でのJAPEX特集も数ページと悲しい限りです。全日展の2020年以後の作品はカタログ探すしかないんでしょうか、
作品集はネットだけでもいいから残しておいて欲しいものです。
いつも、ありがとうございます。
初期の頃から作品集を作っていたジャペックスでさえ、作らなくなって何年も経ちます。
全リーフとは言いませんから、タイトルリーフと主要リーフだけでも残してもらいたいですね。
・リーフ作りの解説書が無い
・郵趣雑誌にリーフ関係の記事が掲載され無い
・切手展の作品集が無い
無い無い尽しの状態で、郵趣家が自分で自分の首を絞めているようなもの。
これでは、切手展も衰退するだけ。
> 競争展というのは銅賞から銀賞あたりの出品者が大切なのです
というご意見に敬服しました。言わんとすること、よく理解できます。競争的な切手展での特別賞は上位の賞から順に配っているような感じですが、特別賞こそ銅賞から銀賞あたりの面白い作品に提供すればいいんだろうと思いました。
だいぶ前のジャペックスですが、80歳を過ぎたお爺さんが初出品したことがあります。
その時は、通常とは別の特別賞を出しています。
このような感じで、初出品とか、数回以内の出品者に出す特別賞があっても良いですよね。
もっと柔軟な考えを持つべきだと思います。