今月の吉田女史からの風景印は、画像の千葉中央局でした。
綺麗に押されていて、気持ちがいいですね。
高い建物は千葉ポートタワーで、局名の下には菜の花。
菜の花と言えば千葉。
そして右上には、千葉駅を中心に路線を延ばしている千葉都市モノレールが描かれています。
千葉駅から徒歩で行ける場所に大きな千葉公園があり、その縁をモノレールの路線の一部が走っています。
下の地図を見てもらうと、わかりやすいと思います。
その千葉公園ですが、終戦までは鉄道連隊の演習場でした。
つまり、日本陸軍の軍用地を公園にしたわけです。
鉄道連隊と言うのは、戦時の兵站確保のための鉄道専門部隊で、早い話が軍隊の中の鉄道屋さんですね。
その連隊が千葉に置かれていたことから、県内には今でもその関連施設跡がけっこう残されています。
中でも最もわかりやすいのが、津田沼・松戸間を走っている新京成電鉄で、その路線は大部分が鉄道連隊の演習線跡をそのまま利用しています。
さて、話しを千葉公園に戻すと、下の画像は千葉公園内からモノレールを写したもので、雰囲気的にはこんな感じです。
その公園内には、鉄道連隊が使っていた施設が今でも点在して残されています。
下の画像はコンクリート製の橋の橋脚で、一列に幾つも残されている内の一番背の高いもの。
奥に行くに従って斜面の傾斜により、背の低い橋脚になっていきます。
この画像が、鉄道連隊当時のもので、敵に鉄道橋が壊された事を想定しての復旧作業演習の様子を写したもので、画面奥の林の部分に今はモノレールが走っています。
最後にもう1枚。
こちらも、演習用のトンネル。
上の写真では、画面右端上方にチラッと大きな土管のように見えるのがこのトンネルで、映っているのは下の写真の反対側になります。
この鉄道連隊ですが、戦前に「指導物語」という映画になっています。
鉄道連隊の新米機関士が、国鉄千葉機関区で実習を受ける話しを映画にしたもので、教官である国鉄機関士との人間模様がいい味を出している映画です。
今月も送ってくださり、ありがとうございました。
はがきの掲載ありがとうございます。
風景印図案を掘り下げて、書いてくださって勉強になりました。
千葉、京成、新京成はどれも思い出深いので、行くまでに時間がかかっても押印に行けてよかったです。
自分で押印する事になるとは思わなかったのですが、綺麗に押せたようでよかったです。
来月は文月のふみの日ですが、ふみの日の切手に鉄道図案は無く残念です。それは、無理な話ですか?例えば鉄道郵便列車の図案を・・・・。
吉田 さん
いつも、ありがとうございます。
新京成ですが、来年の4月に京成に吸収合併されますね。
風景印は、ご自分で押されたとのこと。
時々、自信のない局員さんだと「自分で押してもらえますか」と言われます。
特に長崎で多かったような・・・。