本と本の間から、懐しいものが出てきました。
『スコットカタログの使い方』。
これは、以前に郵趣サービス社を通して『スコット』を買うとサービスで付いてきたもの。
画像のものは、奥付を見ると1984年版のもので、第10版と書かれています。
と言うことは、どこかを探せば新本として初めて買った1977年版のものもあるはず。
この小冊子、この頃のものはまだ内容が深くて22ページもありました。
単なる使い方や、郵趣英和辞典、英和色調対照表のほかに「スコットカタログの歴史」という解説が巻頭3ページにわたり収録されています。
ところが、いつの頃からか内容の見直しが行われ、手元にある1992年版では僅か11ページに減ページされ、内容も実用に徹したものに変更されています。
実は、本書と似たような冊子として『スタンレー・ギボンズ世界切手カタログの使い方』というのもありました。
こちらは『ギボンズカタログ』に付いて来たものですが、親版には付いてなくて簡略版である “STAMPS of the WORLD” を購入すると貰えたものです。
まぁ、今の郵趣を取り巻く環境下でこの冊子が必要かと言えば、必要性は無いと思います。
しかし、あの当時を思い返すと、こうした冊子を片手に世界カタログを使う郵趣家層が少なからず居たことは間違いなく、また、こうしたサービスを提供する余力もあったというわけですね。