記念自動押印機

時々登場する「なんちゃって郵便史」コレクションからの1リーフ。
この「なんちゃって郵便史」と言うのは、郵趣界で一般的に言うところ郵便史ではなくて、余剰マテリアルを活用しながら「郵便の歴史でも語ろうか」みたいなもの。

今日ご紹介するのも、普通に見れば初日カバーなのですが、あいにく初日カバーを集めているわけではないので、リーフのような使い方を考えたわけです。

新切手の発行にあわせて用意される特印は、手押しと相場が決まっていましたが、それを自動押印機としたのが、この「特別日付用郵便切手記念自動押印機」。
その初使用が、リーフの「世界遺産シリーズ」第1集で1994年12月14日の発行。

この自動押印機、黙っていれば国産と思ってしまいますが、実は英国郵政庁が開発・製造した輸入品で、東京中央局と大阪中央局に配備されました。
特徴は、オフセット印刷を利用したものなので、手押印では表現できない非常に細かい、繊細な表現力を持っていること。
そして、モニターを見ながら位置合わせをするので、細かい位置合わせも可能というところ。

せっかくなので、どれだけ表現力が素晴らしいのか拡大して見ると、こんな感じです。

うん。
たしかに、これは凄いですねぇ。
城の細かな表現力に圧倒されます。
僕が特に注目したのは、正確な積み方を描いた城壁の表現力で、消印でここまでできるとはかなりの驚き!

この消印の出現は、長い消印の歴史の中では、ついこの間の出来事だと思います。
ですが、たぶん多くの方が、そのことを忘れてしまっているのではないでしょうか?

記念自動押印機」への2件のフィードバック

  1. 綺麗ですねぇ!!
    こういうものを見ると集めたくなっちゃいますね。
    最近は人気のない初日カバーですが、このような視点があったとは・・・・知りませんでした。

    1. しげやま さん
      いつも、ありがとうございます。
      先日のスタンプショウで、不要な初日カバーをごっそりと持って行き、北欧部会のブースで1枚20円で販売したらよく売れました。
      たぶん100円では買わないけど、20円なら買うみたいな感じかな??

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。必須項目には印がついています *