10月の「ふみの日」

毎月23日(ふみの日)に、さまざまなアイディアで手紙をくださる吉田女史。
今月は、文京白山下局の風景印で今日届きました。

描かれているのは、八百屋お七、お七の石碑、銀杏の3つ。
お七を描いた絵は幾つもあるのですが、風景印の題材に選ばれたのが月岡芳年による「松竹梅湯嶋掛額」からであることが比較によりわかります。

お七の墓は文京区白山1丁目の円乗寺にあるのですが、石碑は、その参道入口に建てられたもので下の地図に「石碑」と示した場所にあります。
風景印に、お墓本体ではなく、わざわざ石碑の方を描いたのはなぜでしょう?
普通だったら墓の方を描くと思いますがね・・・。
なにか意味があるのか、偶然か?

文京白山下局は、円乗寺のずっと南になります。
実は、白山下局よりも白山上局の方が円乗寺にはずっと近いのですが、こちらの風景印は東大安田講堂を大きく描いただけのもの。

地図には、土地勘のない方にもわかりやすいように、東洋大学と東京大学を示してあります。

八百屋お七と言えば、井原西鶴が「好色五人女」で取り上げて以来、歌舞伎や浄瑠璃の演目でよく知られるようになり、その影響でお七を主題とした作品が色々とあります。
そして内容もさまざま。
なにしろ、実際のところはよくわからない事が多いので・・・。

そこで興味を持たれた方にオススメしたいのが、矢田挿雲『江戸から東京へ』(一)の「本郷区」に収められている「八百屋お七異説」。
物語ではない、八百屋お七を知ることができます。

10月の「ふみの日」」への1件のフィードバック

  1. お七の詳しい説明をありがとうございます。地図まで載せていただき素晴らしいです。
    自転車で郵便局に行ったのですが、坂が多く難儀しました。
    お墓を風景印に描くと、お寺に迷惑をかけると、聞いたことがあります。お墓にいたずらをする輩がいるとか、いろいろあるようです。イチョウは、全く色づいていないのですが、銀杏はたくさん落ちていました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。必須項目には印がついています *