“Printing & Plating the 1958 Currency Conversion Series”

琉球の「米貨単位暫定切手」は、日本では古くは伊藤由巳氏が『JPC』『切手研究』『切手趣味』の各誌に、五十嵐光雄氏が『呉ポスト』誌にそれぞれ寄稿し、また、その成果を伊藤氏は国内展や国際展に、五十嵐氏は国内展に展示されています。
そのうち、伊藤氏が1976年のPhiladelphia国際展に出品された作品の一部を私が所有しています。

画像は、I.S.J.Pの機関誌の1963年5号。
この号には、琉球ドル暫定切手の先駆者である Melvin Schoberlin 氏の解説が掲載されています。
画像の赤枠で囲ったのが、その目次部分。
なぜか、目次のタイトルと本文タイトルが微妙に異なるのですが、本記事では文字数の少ない目次タイトルを採用しています。
本文タイトルを示すのが本流なのですが、そうすると長くなってしまうので勘弁してください。

この解説、当時の日本にはそれなりのインパクトがあったようで、『郵趣』の1963年12月、1964年1・9・10月号に翻訳が掲載されました。

本解説が、その後の日本での調査や収集に与えた影響は極めて大きく、というよりも、今でもそのレールの延長線上にいるわけで、そうした意味から、現在でも目を通す価値が十分にあるものです。

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