英領アセンション。
この地名を日本で知っているとしたら、恐らく地理関係者と切手収集家ぐらいでしょうね。
僕はと言えば、切手のおかげで小学生の時には知っていました。
もちろん地理的な知識ではなくて、あくまで切手を発行している所としてですが。
下の位置図を見てもわかるとおり、アフリカと南アメリカのちょうど中間点。
画像では赤丸を目立つように大きくしてありますが、本来はこの縮尺では針穴の点にすらならない小ささ。
なにしろ面積は88平方キロしかありません。
こんなに小さな島でも、帆船から石炭船の頃には物資と燃料の補給基地として重要な役目を負っていました。
なにしろ、南大西洋のど真ん中ですからね。
下の画像は、手持ちのアセンションの切手を貼り付けただけのリーフ。
小さな島の風景を凹版で印刷した堂々とした完成度が高い切手で、島の実態との関係が微妙な切手ではあります。
人口は現在でも1500人(800人という数字も有り)ほどで、駐在員とその家族のみだそうです。
つまり、これらは収集用の切手として発行されているのですが、未使用ブロックがけっこうなお値段でオークションにリストされていたりするのが不思議と言えば不思議。
お高いブロックを入れるとなると、それに見合った使用例ってどんなのだろう・・・?
そうしたブロックに吊りあう使用例って、このような地域の発行だと難しいとは思いますが、専門収集家がどのような使用例を選ぶのか、または存在するのか興味があります。