ハンガリーの日付印(2)

前回、タイプEの中から最も基本的なサブタイプz0について紹介しましたが、1種類だけでは「じゃあ、あとはどんなんだ?」とか「違いがわからん」ということになると思うので、今日は同じタイプEでも違うサブタイプを。

画像は、サブタイプz1のトップリーフ。
単円内下部に、黒点を中心にそこから左右上方に伸びるカールした草茎文様がありますが、この装飾文様を持つものがサブタイプz1になります。

下の葉書はハンガリー初期のもので、使用局は Zengg 局。
これで「セニ」と読みます。
所在地は今のクロアチア。(画像のリーフではスロベニアって書いてあるけど、これは間違い)
開局は1749年で、同局では1859年からタイプEを使用しています。
画像の使用例は、1873年11月27日。
こんなことがマテリアルの下にノートとして書き込まれています。

今なら、こんな使用例は考えられませんが、このようなマテリアルを扱えるのが郵便史の面白みですね。
青色の印色が、いい感じのマテリアルでもあります。

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