第1次新昭和切手の前島15銭は、塔30銭に次いで面白い切手なので、集めておられる方も多いようです。
画像の切手は、白紙で刷色は暗い緑。
その場では、なんだかよくわからないまま「偶発ではなさそうだ」と思ったので購入したもの。
随分と言うか、20年以上も前ですが・・・。
「偶発ではなさそう」と思ったのは、赤丸で囲ったキズの部分ですね。
印面には全体的に細かなキズが見られ、あまり出来の良くない実用版のようです。
右側に耳紙が付いているので、シートの右2列のどこかということは、すぐにわかります。
ですが、そこから先、これが本当に変種かどうかを確認するには、沢山ある実用版の中から同じものを探し出さなくてはいけません。
たまたま、前島15銭のシート写真を何枚か持っていたので、ダメ元覚悟でルーペで追っていくと、意外や意外。数シート目の写真で全く同じものを発見。
29-30、39-40のポジションであることが、目出度く特定と同時に、定常変種でほぼ間違いなし。
貼られているリーフを確認すると、1992年のリーフでした。
あの頃と比べると、新昭和切手の調査も随分と細分化された今日この頃。