小学6年生の時に昭和切手に興味を持ち始めたのですが、その頃に何かの本で初期使用の大切なことを読みました。
もちろん、初期使用のカバーであるとか、単片満月などというのが小学生や中学生に買えるわけがありません。
ですが、子供は子供なりに貼込帳などを丹念に見るものです。
それこそ、当時の郵趣会館地下の切手センター街とか切手展のブースなどで、大人が散々見て抜かれた、いわば残骸とでも言えるような帳面でも丹念に見ていました。
まぁ、当時の小生意気なジュニアは、皆そんなものだったと思います。
下の画像は、そうして見つけた1枚。
残念ながら、局名が不鮮明で読めなかったので、誰にも買われずに残っていたのでしょう。
でも、日付はちゃんと読めます。
昭和17年4月17日。
この切手の発売日は昭和17年4月1日ですから、発売後2週間ちょっとの使用例です。
発行後、しばらくの間は第1次昭和5銭大正池が使われているようですから、子供にとっては目っけ物の使用例でした。
当時のことですから、たぶん50円かそこらを払ったのではないでしょうか。
ところで、この画像ですが、切手の余白に四角の枠があります。
今では、こんなリーフを作る人はいないと思いますが、当時は普通の作り方でしたね。
きっと、皆さんにも覚えがあると思います。
リーフの製造年を見たら77年と印刷されていました。