東京市内局の引受数

画像は『いずみ』119号(昭和49年2月)に掲載された、明治13年3月21日の東京市内局の引受数一覧です。
このデータは有名なものなので、皆さんもどこかで目にしたことがあると思いますが、『いずみ』に発表されたのが初出になります。

元々は東京本局に保管されていたものらしいのですが、廃物利用として封筒に転用されて明治22年11月10日に、東京郵便電信局から信濃下諏訪局宛に送られたもの。
それが、回りまわって郵趣界に入ってきたものですが、封筒を作った人は、まさかこんな廃棄紙が後年になって貴重なデータとして扱われるとは、夢にも思わなかったでしょう。

データを見ると、麻布局が極端に取扱が少ないですね。
まぁ、それもそのはずで、隣の芝区までは市街地化が進み人家が多いのですが、麻布区に入った途端に田畑が広がり、江戸時代以来の農村風景だったのですから、取扱数が極端に少ないのも無理からぬことだったわけです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。必須項目には印がついています *