『カラー版ジュニア入門百科 切手入門』

これまでも何冊か、子供の頃に読んだ入門書を紹介してきましたが、本書もそれと同じです。
いつ頃買ったかは覚えていませんが、たぶん小学校3年とか4年だと思います。

ハッキリ言って、これはつまらない本です。
著者の山根氏は元逓信博物館長で、その肩書きからか数冊の郵趣書を出してはいるのですが・・・。

最初に読んだのは子供でしたから、特に何も感想は無かったのだと思います。
ですが、今井修さんとか、大谷博さん、北上健さんの本は何度も読み直しましたが、本書はそうした記憶が無いので、子供心に「つまらん」みたいな気持ちが、どこかにあったのかも知れません。

いま見返すと、郵趣書というよりも、単に日本切手を羅列して子供向けに解説しただけの印象が強く、いわゆる郵趣的な集め方とかリーフ作りについては、独立した章立てにはなっているものの、内容が薄く、表面的な解説で終わってしまっています。
恐らく、この辺りが著者の限界を示しているのでしょう。

「高度な内容を易しく書く」という難しさがあるのですが、本書ではそれが全く感じられません。
子供の頃の足跡ということで、ご紹介したしだいです。

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