画像は、塔30銭のアルバムから無目打、糊付きのリーフ。
銘版付10枚ブロックを切抜いた残骸として、三十数年前にカメリアスタンプで、単片評価数枚分の価格で入手したもの。
なぜなら、当時、こんな残骸は売り物にならなかったからだと思います。

まぁ、残骸は残骸として、それを生かす方法があるわけで、例えば下の拡大図は74番切手なのですが、下辺の左下に点が並んでいますが、この特徴は凸版印刷社製のグループに見られる特徴の一つ。

凸版印刷社製と絞れたところで幾つもの版があるわけですが、幸い78番切手が残されていたことから、14版に固有の版欠点を確認することができました。
それが、下の画像の「本」字の欠損。

無用の長物のように見える残骸でも、こうして調べると何かしらの有効活用を見いだせます。
ただ欠点は、90度回転させないとリーフに収まらないことで、なんとも見苦しい形。