佐賀線全通小型印

鉄道関連で集めている小型印。
自分で押印するなら、風景印と同じように名刺サイズの台紙を使うのですが、古いものなら当然買うことになります。
そのばあい、葉書が主流になってしまうのは仕方がないことで諦めてはいますが、嬉しいことに稀に名刺サイズに出会います。
その時の整理方法は、単純ですが下記のようなリーフに。

今日の話題は、左の小型印で「佐賀線全通」記念のもの。
佐賀線というのは、長崎本線の佐賀駅と鹿児島本線瀬高駅を結んでいたローカル線ですが、1987年に廃線になっています。
その佐賀線は、昭和6年以降に部分開通を繰り返しながら、昭和10年に全線開業となったので、それを記念して作られたのが、この小型印。

拡大すると、こんな車両が描かれています。
普通の人なら、単なる電車にしか見えないと思いますが、ここに描かれたのは日本の鉄道車両史の中でも重要な役割を果たした、鉄道省のガソリンカーキハ36900形。

鉄道省では、この形式以前にも幾つかのガソリンカーを作っているのですが、いずれも重量超過や出力不足で失敗。
昭和7年に、このキハ36900形が作られ、やっと実用量産化されています。

実は、これと同じ形式群のうちの1両を、今でも大宮の鉄道博物館で見ることができます。
下の画像が、その展示風景。

正面の微妙な丸みや側面の雰囲気を、小型印がよく表現しているのがわかると思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。必須項目には印がついています *