画像のリーフは、ネパールのファーストシリーズ2anna からの1リーフ。
リーフには、ペアがたった1枚貼ってあるだけで寂しいのですが、それには理由があって左側の切手に見られる定常変種を解説してあります。
どんな変種かと言うと、下の拡大画像をご覧ください。
赤線で囲った、印面左辺上部が欠損しているのが見えると思いますが、これが定常変種で専門的にはクラッチ番号58と呼んでいます。
この初期切手の場合は、印刷が終わるとクラッチをバラして、次の印刷の時には再度組立て直す(これをセッティングと呼んでいます)のですが、この時にクラッチが異なったポジションに移動したりするわけです。
再び上のリーフ画像を見てもらうと、3枚のシート配置図が書かれており、灰色で塗りつぶした部分がありますが、これがこの変種のセッティングごとの分布図になります。
この切手はペアなので、右側の切手の特徴(ポジション40のものでした)を頼りに調べると下の配置図であるセッティング13〜31のシートのもの、つまりポジション39-40のペアであることがわかります。
ちなみに、この欠損クラッチは58→20→39とポジションが移動することがわかっています。
さて、今日は鉄道例会。
昼頃に家を出て、高輪の物流博物館に寄ってから例会に出席。
その後は、宴会というコース。