画像のカバー、切手付封筒なので本来は表面を見せるべきなのですが、それではこのマテリアルの価値が見えないので、裏側を見せて、表面は60パーセントの縮小画像にしてあります。
できたらオープンカバーにしたいのですが、それだとリーフ上に書込スペースが無くなってしまうので、開いてありません。
ちなみに私はオープンカバー派なので、必要とあらば何ら躊躇なく開いてしまいます。
時々「そんなことしたら、後で売れなくなるよ」と心配してくれる方がいるのですが、僕にとって重要なのは処分の値段ではなくて、リーフに貼った時に見えること。
さて、このマテリアルですが、1937年発行の額面8paisa の切手付封筒で、それを書留として使っているので裏面に28paisa 分の切手を加貼し、合計36paisa の料金に対応させています。
画像のカバーを見ると、加貼された切手の上方、つまりフラップのところに黒色のハンコが押されているのですが、このカバーはここがミソ。
このハンコの正体は、1953年初頭にこの8Paisa 切手付封筒が大量に盗み出されたので、それの使用を防止するために局長印を押したもので、これまでに2人の局長名が確認されています。
ところが、この時代に切手付封筒の8paisa 料金に対応する区分が無かったために、使われることはほとんどありませんでした。
そうした意味で、このカバーの重要性は裏側にあるわけです。
ちなみに消印の日附は、2012年12月2日ですから、それを西暦に換算すると1956年1月16日になります。