中学2年の時に出版された『外国切手の集め方』。
絶版になって久しいですが、リアルタイムで読んだ方も多いと思います。
切手の本ですから、外国切手カタログの話しが出てくるのは当然ですが、その他に「地図や旅行ガイドブックも買って読め」という趣旨のことが書いてあります。
地図の方は、消印などの地名を調べるのに当時は既に理解していましたが、旅行ガイドブックは考えが及ばず「なんと!」という感じでした。
そこで、当時、パケットを買ったりしていたフランスやドイツ、スイス、アメリカなどの旅行ガイドブックを購入。
その時の一冊が、画像の『ブルーガイド ドイツの旅』。

家族には、「旅行に行くわけでもないのに、なんで読んでいるんだ?」と半分好奇の目で見られていましたが、確かに読んでみると、意外と面白い。
街の成り立ちや、観光名所のコンパクトな解説。
そして、要所要所にある的確な地図など。
地元の食べ物の話も、なかなか興味深い。
これらは、切手だけでは得られない知識であったり、また切手に描かれた事物を理解する上でも、大いに役立ちました。
魚木さんが書かれていた事には間違いはなく、確かに外国切手と旅行ガイドには親和性がありました。
当時、本屋には数々の旅行ガイドがあったのですが、名勝や食べ物だけの薄っぺらい話しだけではなく、その国の文化や人々などにも光が当てられていたブルーガイド・シリーズが、他よりも抜きん出て内容が濃かったので選んだしだいです。
このブルーガイド・シリーズは、その後各国・地域を購入し、かなりの冊数を揃えました。
そこで得た知識は、大学生になると同時にヨーロッパを旅するようになると、基礎知識として大いに役立つという副産物をもたらしてくれました。
もし、外国切手収集家で、自分の対象としている国の旅行ガイドを読んだことがない方がいらしたら、ぜひお読みになってください。
切手の見方が変わります。