第2次昭和・1銭女工(3)

この切手の3回目は、使用例。
ご覧のとおり、帯封の1枚貼りですから、この切手にはピッタリと言えましょう。
上を見ていたらキリがなく盲人用点字なんてのもありますが、まぁ、今後も僕には縁はないと思います。

消印は、大阪の北浜局で昭和18年4月7日。
かなり分厚い「有価証券日報」を送ったものですが、あまりに分厚いので重さを量ったら37グラムでした。
厚さの割に軽かったのは、紙質が悪くゴワゴワした紙だからでしょう。
画像で、マテリアルの周囲に光が入って暗くなっているのは、そのためです。

昔は、この帯封も少なかったですが、今ではだいぶ入手が容易になり、有り難みが薄れた気がしますね。
学生時代に、サンフィラのフロアーで買ったものと記憶しています。

さて、先にこの帯封が分厚いという話しをしましたが、普通ならこうしたカバーをリーフに貼るのはコーナーだと思います。
大形カバー用に、大形のコーナーが販売されているのは、皆さんもご存知のはず。
ですが、こうした分厚い物にはコーナーは向きません。
なぜなら、コーナーで止めても分厚いので、上に捲れる力が働き、コーナー部分でリーフが引っ張られてしまうからです。

やはり、ヒンジというのは古くから使われているものだから、あらゆる面で万能なんですね。
上のリーフもヒンジで止めてあります。
ただし、切手に使うような小さなヒンジではなく、下の画像のロールのヒンジです。

これはロールなので、貼りたいマテリアルの大きさに切断して使えるという利点があり、これだから大形で重量のあるマテリアルでも、しっかりと留めることができるのです。
チェコ製のヒンジで、もう20年ほど前に入手したのを、未だにストックがあるので使っています。
ヒンジとしての性能も悪くはなく、コーナーが使えない分厚いものには重宝しています。

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