多くの方に無関係な話しで申し訳ないです

僕は、幾つかの郵趣関係の会報と専門誌の編集を行っているのですが、以下の話しはその中の一つの出来事です。
通常、版組が終わった段階で、各執筆者に該当部分のゲラを送って校正をしてもらいます。
この作業は、1回で校了になる方もいれば、3回位になる方もいらっしゃます。
そして、全執筆者が校了となった段階で、編集委員会委員全員に最後の校正として全ページのゲラを送ります。
その時のメールが下のもの。
特定できる部分は●に置き換えてあります。

「●●校正」←メールタイトル
編集委員の皆さま
●●●●●号のゲラを送ります。
著者の方の校正は完了した最終のものです。
これで、誤字脱字などがなければ●●さんに送ります。

このメールにゲラを添付して送っています。
文面を読めばわかるとおり、著者は校了したので、最終チェック(誤字・脱字)のため送りますので確認してください。
というのが目的です。

これは4人に送るのですが、指示通りにチェックしてくれるのは、たったの1人だけ。
この段階で16ページ中で、数ケ所の誤字が出てきます。
で、残る3人のうち2人はからは校正とは関係がない「よくできました」とか「素晴らしい出来です」などとトンチンカンな答えが帰ってきます。
そして、最後の一人は見たのか、見ないのか、返事すらないので全くわかりません。
はっきり言いますが、こいつら全員、編集実務者をなめてます。

僕は、過去に多くの趣味誌や学術雑誌の編集に携わりましたし、その逆に書き手として数十本の記事や論文を書き、専門書や事典や辞典の分担執筆をした経験があります。
そうした経験から、校正をしすぎるということは絶対にありません。
回数を多く、また見る人も多ければ多いほど効果はあるのです。
例えば、以前に10人近くの人が校正したのですが、印刷が上がって来て本を広げて間もなく「あーっ、校正ミスだぁ・・・」「正誤表を作らねば・・・」という事もありました。
ですから、校正は大切な編集業務なのです。
一つの物を作り上げる人間としては、そのプロセスを全く大切にしない、ましてや実務がわからないくせに、さも知ったかぶったことを平気で言う人達とは、とてもじゃないけど気持ちよく仕事はできないのです。

今回、本当に腹が立ったこと。
前回の編集会議で、紙ベースで原稿を送ってくる人の分は、僕以外の編集委員(つまり残りの3人)が文字起こしや、使えない画像の再調達をする取り決めになっていました。
編集委員会の最後には、委員長が「皆で分担して、やっていきましょう」と言って散会したのです。
ところが、いまさらになって出てきた言葉が「誰かしてくれって、誰がするのさ」と・・・。
誰がって、あなたもその一員でしょ。
これには、もうホントあきれた。
1ヶ月前の取り決めを、1ミリも覚えていないようです。
そうしたことを全く覚えていないということは、仕事としての前向きさを全く意識していないのだと思います。

1ヶ月前に話しあって決めたことを、いまさら初めて聞いたような反応をされてもねぇ・・・。
困っちゃうんですよねぇ。
これ以上、なめた口を利いているとお前しばくぞ。って感じです。

僕はいつでも降りる用意はできているので、決めたことすら反故にする、忘れてしまう、そうした都合の良い考えを持ったあなた方がやれば、それでよろしいと思いますが。

多くの方に無関係な話しで申し訳ないです」への2件のフィードバック

  1. 皆で集まって一つのことを成し遂げるのは大変なことです。編集委員、会のまとめ役にはいつも感謝しています。
    学会誌などのレフリーも同様で、いつまで経っても結果を返してくれない人。だめならば、最初から断ってくれればよいのに、と思います。編集委員も同じです。みんなの努力でその会(組織)が成り立っているのですが、それがわからない人には、去っていただくしかないでしょう。(きつい言い方ですが)これが社会のルールですよね?
    頼まれごとが多いのは、うれしいことですが、期待して頼んでくれた人に迷惑が掛からないように常に考え行動しなくてはいけないのが、大変なのはわかりますが、避けられないことです。皆で頑張って組織を盛り上げて売行きましょう。

    1. いつも、ありがとうございます。
      まさしく、おっしゃるとおりだと思います。
      特に会報のばあい、リアルに参加できない方とを繋ぐ、ほぼ唯一のツールです。
      であればこそ、良いものを作りたい。
      何事も同じだと思いますが、昨日より今日、今日より明日、少しでも改善に努め、より良いものを提供したいと思っています。

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