昔から時々見返す定番の本が、こちら。
『日本切手精集』。
中身を語る必要がないほど、皆さんもよくご存知だと思います。
カラーページを、ひたすら眺めて良し。
解説をじっくり読むも良し。
そして、村田氏の郵趣遍歴を読むのも、また楽し。
こんな三拍子揃った、これほどの好著が今後出ることはないと思います。
それにしても、表紙、裏表紙ともに選ばれているマテリアルが、またスゴイ。
この中で「どれか1枚あげる」と言われたら、どれを選ぼうかしら・・・。
なんて想像するだけでも、面白い。


解説は天野安治氏ですが、実は本書解説文と共に、氏の書かれた『日本切手とその集め方』を同時に読むのが絶対おすすめ。
お互いが補完する関係にあります。
日本切手の手軽なハンドブックは現在でも存在しませんが、両書を読むとその代替書になります。
僕の収集の主力は外国切手なので、特に日本切手に力を入れているわけではありませんが、本書は愛読書的な位置づけです。
出版された時は中学生だったので定価18000円は手も足も出せず、後年でた普及版で我慢。入手できたのは大学生になった頃の古本市でした。私も愛読しています。掲載品の内、赤ニに押された礼文島の香深の二重丸印をオークションで入手し愛蔵しています。
いつも、ありがとうございます。
普及版は白黒ですが、若干ハンディサイズなので扱いやすいですね。
当時の値段も、それなりに安価でしたし。
近年は郵趣文献が売れないので、限定版も1000円以下で売れない時があるようです。
そういうのを見ると、寂しくなりますね。