昨日ご紹介した、スウェーデンのヘリコプター郵便。
その10年を記念して、1958年2月10日に発行された記念切手2種(刷色違い)のうちの1種です。

スウェーデンのヘリコプター運行会社であった OSTERMANS AERO AB 社は、1947年2月21日にストックホルム群島でテスト飛行を行い、その時にたったの3通ですが手紙を運びました。
この時の手紙は、無切手で消印だけ押されており現存しています。
このテスト飛行により、冬季でも郵便逓送が行える見通しがついたことから、翌冬の1948年2月10日からヘリコプター郵便による逓送が始まり、1シーズンで29000kgの郵便物が運ばれるようになりました。
飛行距離は1回が200kmほどで、ストックホルムを起点に幾つかの島々を回ったのち、ストックホルムに戻ってくる巡回コースが設定されています。
切手の図案には、ヘリコプターから下ろされた郵袋を担いだ郵便職員が、ヘリコプターを見送る場面を描いています。