小学生の頃、世界は単純に西側と東側に二分されており、そのグループ内で仲が良いと考えていました。
特に東側は、ソ連を中心に鉄の結束で争いごとなどあるはずがなく、経済なども融通しあって皆仲良しなんて・・・。
5、6年生の知識ですから、まぁ、その程度だと思ってください。
ちょうどその頃から『スタンプマガジン』の影響で中国切手に興味を持ち始め、パケットや新切手に手を染め出したのですが、当時、新宿の郵趣会館ショールームでたまたま入手した1枚の切手が、下の「珍宝島1周年記念」切手。

「なんだろう?」と、調べてもうビックリ!
勝手に「鉄の団結」と思っていた、ソ連と中国が島の帰属をめぐって撃ち合っていたとは!!
自分自身の中で築いていた「東側諸国=鉄の団結」が崩れ去った瞬間とでも言いましょうか。
名称では「島」となっていますが、本に載っていた写真を見ると湿地帯の中洲で、大水になると水没してしまいそうに見える場所でした。
下の地図は、珍宝島の位置図。
この辺りの地理をご存知の方は少ないだろうと思い、作っておきました。
赤丸が珍宝島です。


上の詳細図は、1991年になってようやく正式に設定された国境線を示しているので、中国領として描かれていますが、根本的な解決にはここまで時間がかかっています。