今年の11月29・30日に、北欧切手研究会のミニペックスが開催されます。
結成50周年記念なので、穴を開けるわけにもいきません。
前回は「安価な!使用済で集めるスウェーデン切手」と題する普及的な作品を出品したので、今回は伝統郵趣で出そうかと考えています。
そこで悩んでいるのは、数あるテーマのなかでどれを出そうかと。
筆頭は、やはりグスタフ6世ですが、これは2015年の時に出品しているので2度目のお勤め。
しかも、今回は1人5フレーム(80リーフ)という制限付きなので、その中でどうするか?
グスタフ6世は、タイプ1が14種、2が5種、3が20種ですから、これだけで39種になります。
これは、あくまで額面単位としたメインナンバーだけの数ですから、コイル切手と切手帳の区別はしていません。
低額面にはコイル切手も切手帳もありますから、当然ながら実質的な分類としての種類は増えます。
さてさて、その辺の案配をどう折り合いをつけてまとめるか、思案が続きます。
さて、下の画像はグスタフ6世シリーズ最初の10öreからコイル切手。

一見したところ同じような切手が上下に配置されていますが、上段は最初期印刷のもので、頭の彫刻が浅かったために薄い印刷となってしまったもの。
そして下段は、すぐに再彫刻(リタッチではなく作り直し)されて、濃い印刷になったものです。
後者の印刷数は284百万枚もありますが、前者は僅か7.9百万枚しかありません。
カバーは、スウェーデン・アメリカ・ラインの客船「クングスホルム」号の処女航海復航便で船内郵便局から差し出されたものですが、写真かカードが封入されていたものと思われます。
10öreは、国内宛50グラムまでの印刷物料金に該当します。