平利勉

古い『郵趣』を見ると、時々、平利勉という名前に出会います。
例えば、下の画像は1974年1月号ですが、この年の連載「コレクション作り入門」の著者名がそうです。

もっとも僕の場合は『郵趣』より先に、郵趣新書『切手アルバムの使い方』が平利勉との最初の出会いでした。
もちろん、子供の時なので難しいことは考えずに、単なる一著作者という認識で居たのですが、いつの頃からか「これは誰かのペンネームではないか?」と、考えるようになったのです。

理由は単純で、これだけ色々と良い記事を書いているのに、郵趣界の中で実在の人物としての存在感が全く感じられないというもの。

後に知ったことですが、このペンネームの読ませ方は「ひらてりつとむ」だそうで、「ひらてり」は「フラテリー」のことだそうです。
名前の考案者は水原明窗。
それを知るまでは、てっきり「へいりつとむ」だと思っていました。

ややっこしいのは、このペンネームは複数の人が使っており、もちろん水原明窗が一番多いのですが、他に立川憲吉、魚木五夫だそうです。

平利勉」への2件のフィードバック

  1. 半世紀も前の郵趣ですね。平利勉、私は「ベートーベン」と読むと聞いたことがあります。お三方が活躍していた時代は色々ありましたが、本当に良い時代でしたよね。

    1. いつも、ありがとうございます。
      今は、優秀な参謀どころか、参謀そのものがいませんからねぇ。

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