スイスの通常切手には、著名なシリーズが目白押しですが「ウィリアムテルとテルボーイ」もその一つ。
切手としては息子の「テルボーイ」の方が先のデビューで1907年ですが、お父さんの「ウィリアムテル」は遅れること7年の1914年。
切手としてのタイプ違いは、最初の発行である10c朱色だけにあります。
下の拡大画像が、そのタイプ1と2。
見分けかたは、下部国名表記の書体で、タイプ1の方はセリフが明瞭ではありませんが、2では明瞭になっています。
画像は、図入りリーフに整理したものから抜いたものですが、使用済の大部分がタイプ2で、タイプ1の使用済を見つけるのはかなり手間がかかります。
僕は、けっきょく国内の切手商からは入手できず、スイスに行った時にモントルーの切手商で入手しました。
未使用よりも使用済の方が難易度が高い切手です。
他の見分け方としてHの横棒とEの二つ目の横棒が中心にあるのがタイプⅠ、やや上にあるのがタイプⅡです。