切手展出品への仕掛け

来年から全日本切手展が無くなりますので、切手展未経験者が気軽に出品できる切手展は、スタンプショウとジャペックスの2つになります。
この2つの切手展は全く性格が異なりますが、取りあえずは誰もが出品がしやすい(高額になった出品料は別ですが・・・)切手展であると言えます。

皆さんは、以前に下記の画像の冊子が作られていたことを、覚えておいででしょうか?
今から二十数年前の2000年前後のことで、たぶん数年で消えてしまったと思います。

この冊子が作られたコンセプトは、「手軽に出品できる競争展、その第一歩」だと思います。
僅か63ページの中に、リーフ作りのイロハ、郵趣用品の使い方、作品制作の実際などが、写真を適切に使いながら、要領良くまとめられています。
タイトルリーフの作り方には、4ページが割かれているなど(当たり前ですが当時のレベルで・・・)、かなり本格的な内容にまで触れています。

これは、僕の持論でよく話すのですが、競争展で大事なのは大銀賞レベル以下の作品の集積だと思います。
この部分が厚くないと、将来の展望が開けないでしょう。
切手展を参観して金銀賞以上の作品が多いと見ごたえが有り、それはそれで素晴らしいのですが、そのような作品が湯水のごとく無数に出品されるわけではなく、「はて、どこかで見たような・・・」と思う事が多いのは、皆さんも経験されていると思います。

大銀賞までの作品が多く出品され、そこから改善が始り、将来的に金銀賞クラスへと繋がる。
こうした形が、バラエティ豊な切手展を継続するための理想形ではないでしょうか。
ともすれば、高位の賞ばかりに目が行きがちな競争展ですが、こうした視点も大切だと考えます。

最近は、スタンプショウにしろ、ジャペックスにしろ、ルーチンワークとして『郵趣』での作品募集程度しか見かけません。
もしかしたら、他にも行っているのかも知れませんが、目に付くことはありません。

過去には、今回ご紹介した素晴らしい冊子を作っていたのですから、こうしたものを利用した新しい取組みがあっても良いというか、なければいけないと思いますが。

切手展出品への仕掛け」への2件のフィードバック

  1. こんな冊子が出ていたんですね!
    見てみたいです!

    来年からスタンプショウの切手展は改編とともに、出品料を大幅値上げしてますが、JAPEXのように初出品者には減額があってもいいと思います。
    実行委員会の人達の意気込みは買うのですが、改編が発表された時、若干がっかりしました。

    1. もはや、スタンプショウもなんだか、わからない行事になってきましたね。
      この辺で、スタンプショウの存在意義を真面目に考えた方がよさそうです。
      あるお人が「トピカル展廃止云々」と叫んでいたと、そのスジから聞いていました。
      結果として、形を変えて残ったのはよしとはしますが・・・。

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