画像は、天野安治氏による『日本切手の集め方』ですが、左が1980年の初版で、右は1988年の改訂新版。
もちろん、左の初版は刊行と同時に買いました。
高校生の時です。
今でもよく覚えていますが、一読した後の感想は「つまらない・・・」だったと思います。
それは、その前に刊行されていた『日本切手とその集め方』(こちらは小学校6年の時に刊行され読みました)のインパクトが強すぎたためだったことによるもの。
今にして思えば、両者を比較すること自体がバカみたいなものですが、なにしろ子供だったので単純に比較してしまったのですね。
コンセプトが全く異なる書籍を比較しても、どうにもなりません。
で、いま本書を読み返してみてみると、本書を完璧に読みこなして自分の知識として持っていたとしたら、中級レベル(基準があるわけではありませんが、相対的な意味で)以上の収集家ではないかと。
写真図版には、さりげなく「オッ」と思うものが使われていたりもします。
さて、書庫に有る初版と改訂新版。
本文中の95パーセントは同じものですが、最後の「コレクションの作り方」では大きく書き換えられていますし、写真図版が変更されている箇所もあります。
両者を見比べながら、そうした修正が行われた背景を考えながら読み比べるのも、無駄なことではないと思います。