グスタフ6世通常切手シリーズは、他の多くのスウェーデン切手と同じく、切手帳とコイル切手で構成されていますが、コイル切手は変化に貧しく若干興味が薄れるものの、その変わりと言ってはなんですが切手帳は奥が深いのです。
もちろん、あっさりとカタログコレクション程度に抑えることも十分に可能ですし、その逆にコテコテの伝統郵趣専門コレクションを目指すこともできます。
ebayが登場した1990年代後半以前は、日本においてグスタフ6世の専門コレクションを作ることはかなり手間が掛かりましたが、ebay登場後は一部の品薄マテリアルを除けば圧倒的に入手が容易になり、コレクションを作る苦労が減ったと思います。
さて、画像のリーフはタイプ3の40オーレ切手帳からの1リーフ。
40オーレには、ペーン構成が幾つもあるのですが、ご紹介するのは数字タイプ10オーレ2枚+グスタフ6世2枚を田型に配したもので、表紙がタイプFと分類している機械切手帳です。
表紙は、スキャニングして70パーセントの大きさにしてあります。
切手帳は開いた形でリーフに入れていますが、ペーンを綴じるためのマージンが上に来ているものを整理したリーフで、当然ながらマージンが逆に下に来ているものもあるわけで、それは別のリーフになっています。
また、グスタフ6世切手が見てのとおり左に配置されたものと、右に配置されたものがあるので、各表紙ともにマージンの上下と切手の配置違いで4パターンのペーンがあることになるのですが、それらは実用版の位置が異なっているわけで、その状況を左側に図示しています。