西ドイツ・童話シリーズ

取りあえず、便宜的に「童話シリーズ」なんて書きましたが、正式なシリーズ名ではありません。

西ドイツ切手の特色の一つに、社会福祉とか青少年福祉といった寄付金付きの慈善切手の発行がありました。
後年になって未使用で西ドイツ切手は揃えましたが、子供の頃に使用済で穴埋めをしていた頃は、使用済を多く扱っている切手商でも、慈善切手は集めるのが難しかったと記憶しています。
4種セットのうち、一番額面の高い一種が埋らなかったり。

ここでいう「童話シリーズ」というのは、1959〜1967年に発行された社会福祉慈善切手で、題材として「グリム童話」から取材したもののこと。
下のリーフの上4枚が、最初の「グリム童話」で「星の銀貨」。
童話切手としては最初の発行なので、4枚目の40pfにはグリム兄弟の横顔を採用しています。

そして下のリーフの下段4枚が、童話シリーズとしては最後の発行になった1967年の「ホレのおばさん」。

この間に、1960年「赤ずきん」、61年「ヘンゼルとグレーテル」、62年「白雪姫」、63年「狼と七匹の子山羊」、64年「ねむり姫」、65年「シンデレラ」、66年「蛙の王子」があります。

ところで、この「グリム童話」。
時々勘違いされている人がいらっしゃるのですが、グリム兄弟は作者ではありません。
「グリム童話」は、グリム兄弟がドイツに伝わっていた昔話を中心に編纂し、それに若干の他から取材した話しに手を加えて出版したもの。
日本では、子供の頃にグリム童話を聞きながら育ち、大人になってからは読まないので、「グリム童話」の作者はグリム兄弟と勘違いされてしまうことがあるのでしょう。

画像のリーフは、ボストークの西ドイツ図入りアルバムからのもの。

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