ネパール・初期葉書の使用例

画像は、ネパールが1887年に初めて発行した葉書の使用例です。
この葉書の本当の使用例というのはとても少なく、入手には苦労が付きもの。
時々オークションに出品されているのを見ることがありますが、当時ネパール国内に居たインド人郵趣家が作ったフィラテリックカバーが多いですね。
このフィラテリックカバーは、筆跡を見ればすぐにわかります。

印刷数は幾つもの版があるので、かなり多量に刷られたことは容易に知ることができますが、販売する時に額面プラス0.5Paisa(額面は2 Paisa)だったので、ほとんど使われなかったのが実態です。

本使用例は、カトマンズ局タイプ2の消印で抹消されおり、このタイプは1886〜1896年の使用が知られているのですが、カバーには日付印が押されていないので、日付の特定ができないのが残念なところではあります。
ただ、これと同じ版の使用例はカトマンズ局で、1890年12月〜1892年8月の使用例が報告されています。

この版の存在が西洋の郵趣界に知られるようになったのは、エバンスが1906年に『ギボンズ マンスリー ジャーナル』に報告してからの事になります。

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