画像は、ネパールが1961〜68年にかけて発行した切手付封筒4種(額面6、10、12、15Paisa)の中から12Paisa の未使用のリーフ。
1961〜68年と言えば、日本だったら第2次円単位から第1次ローマ次入りの時代ですから、発行日などの基本情報がわからないということは、先ず考えられないと思います。
ところがネパールでは、それがあり得るのです。
この12Paisa のばあい、長い間、1967年2月26日が発行日とされてきたのですが、その時期の料金が15Paisa であったことが、ここ20年ほどでわかってきました。
また、使用例として1964年のカトマンズGPOで抹消されたものや、1965年以降に3Paisa 切手を加貼して15Paisa 料金としたものなどが、少しづつ確認されてきました。
そうした地道なデータの積み重ねにより、近年では1961年2月26日が発行日であると考えられるようになってきたのです。
ですが、もしかしたらこの日付が再度修正されることがあるかも知れません。
ネパール郵趣の面白いことは、常識的に「こんなのわかるだろう」と思うことが、実はわからないことだらけであったりすること。
近年になって、ようやくネパール国内の郵趣活動も盛んになってはきましたが、我々が普通だと思っている郵趣活動には程遠いのが現状です。