ネパールの航空書簡として最初に発行されたグループから額面1ルピー。
この1ルピーは、アジア諸国(インド、パキスタン、アフガニスタン、セイロン、ビルマを除く)宛用として発行されたものですが、比較するとちょっと面白い使用例を2通お目にかけます。
1通目の上段は、カトマンズ1961年3月21日発の米国宛。
この時期、当該地宛の航空書簡が未発行だったので、アジア向けのものに40パイサ分の切手を加貼して差し立てたもの。
通信文を読むと、文通の便りであることがわかるのですが、郵趣家便ではないようです。
下段は、カトマンズ1968年4月8日発の米国宛。
上段と同じ米国宛ですが、こちらは1ルピーの額面料金のみで加貼はありません。
これは1965〜1973年の外国宛料金に該当するもので、いわゆる適応料金と言われている使用例になります。
同じ宛地でも、差し立ての時期のちょっとした違いで異なる使用例となったしだいです。
並べて紹介すると、面白いリーフになりました。