あぁ、大失敗

北欧切手研究会の会報を担当しているので、今は7月15日発行号の編集真っ最中というところです。
会報では、連載で以前に開催したミニペックス作品の紹介を出品者持ち回りで掲載しており、今号は自分の番が回ってきました。

ですが、ですが、ここで大失敗が判明。
僕は、切手展に出品して作品が返却されて来ると、貼ってある切手やカバーを元のリーフに戻すことにしているのです。
実は、以前は出品作品をそのまま保管していたのですが、再度リーフを作り直す時に不便なので、元に戻すようにここ20年程はしています。

で、今回の編集時に最初につまずいたのは、作品をスキャニングしてあったと思ったら、なんとしていないことが判明!
では、その作品はと言うと、既にマテリアルは外されペラペラのリーフ状態・・・。
「えっ、マジカ!」と思ったのですが、目の前にあるのはリーフの残骸だけ。
これが、2回目のつまずきです。

しばし途方に暮れるも、どうにもこうにも仕方がないので、スキャニング用に必要なリーフだけ、もう一度切手の貼り直し。
全くトホホな状況です。
しかも、ミニペックスの作品は「安価に楽しむ」というコンセプトだったので、使用済切手。
未使用なら、リーフに貼られたマウントに入れるだけなので、まだマシなのですが、使用済ということでヒンジ貼りです。

でも仕方が無いので、スウェーデンの使用済アルバム3冊を書庫から出して、貼り直しした中から2リーフをお見せいたします。

下の画像は、グラビア印刷切手の解説リーフ。
スウェーデンと言えば凹版切手というイメージが強いのですが、少量のグラビア印刷切手も発行しています。
上段は、1969年4月発行の「ヨーロッパ」切手ですが、これがスウェーデン最初のグラビア印刷切手になります。
では、その逆に最後はとなると下段の割引切手で、1986年4月の発行です。
スウェーデン印刷局にはグラビア印刷機が無かったので、グラビア切手は全てイギリスのハリソン社で印刷されています。

1980年代後半からオフセット印刷が台頭してくるのですが、2000年代に入って10年も経つと切手印刷には欠かせない印刷方式となります。
その過程で出現したのが、伝統的な凹版にオフセット印刷をからめた切手で、下のリーフはバックの多色刷りがオフセットで、主題の画線が凹版印刷になっています。

スウェーデン切手=凹版切手という図式は、今となってはすっかり過去の出来事になってしまいました。

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