500文1版ポジション29の比較

例の風来坊が出品した品物です。
竜500文第1版のポジション29として、最低値1000円スタートで18000円で落札されたものですが、その落札者は風来坊からの入札および購入履歴を確認するとちょっと怪しげな感じ・・・。(どういうことかは、お察し下さい!)

せっかくの機会ですから、本物のシート写真からポジション29の切手を抜き出したのと並べてみました。
白黒の方が、ペプロー旧蔵品です。

こうして2枚を並べると、全く違う物であることがわかりますが、それをもっとわかりやすく拡大して図示したのが下の画像です。
全てを示すのも大変なので、上下と竜の顔部分だけを示しましたが、この部分だけを取り出しても風来坊出品物が、おかしな物であることが明白にわかると思います。
特に赤矢印の部分をよく見てほしいのですが、この部分以外にも異なる点が多々ありますので、探してみるのも面白いかと。

雷文帯の形、七宝の形、七宝内の点の有無。
中でも傑作なのは顔の部分で、目の形が全く違いますし、顔全体の表現が全く異なります。

風来坊は、版傷や画像照合について
「この時代の切手は多かれ少なかれ、紙の収縮があるものです(中略)たとえ同じ版、同じポジションであっても個体毎に全て収縮率や収縮箇所が異なり画像を重 ね合わせた場合、100%合致する個体はこの世で存在することはありません」(「印刷細部傷や線のカスレなどについて」『和同開珎 皇朝線専科のブログ』)
と言って逃げるのですが、そもそも根本的に紙の収縮で起きるレベルの話ではないのです。

科学大好き(理解しているとは別の話しですが・・・)人間である風来坊は、パソコンの画像ソフトを用いて2枚の画像を重ね合わせてポジション照合をしているそうですが、この方法ではお互いの画像が干渉しあってしまうので手彫切手の照合には向かないのです。
この方法は弾丸の線条痕のような大きなものには向いていますが、手彫切手のように細く細かい線を、しかも密集して持つ物には向いていないのです。
手彫切手のような繊細な線を持つものを見るには、ルーペで一本一本の線の方向、形などを慎重に比較しながら見極めなければ無理なのです。
恐らく、風来坊はこれまでに手彫切手のプレーティングを1枚1枚行った経験を持っていないと思われます。
彼は、それほどまでに手彫切手を全く理解していないのです。

きっとこの商品も、風来坊がデジタル機器を駆使して第1版ポジション29と確定したのでしょう。(ということに、しておいてあげます)
でも、その結果は、私が極一部しか提示しなかった部分においてでさえ、これだけ異なっているのです。
さて、彼はこのことをどのように説明するのでしょうか?

嘘でも「第1版29番」と書いておけば、ポジショニングが出来ない人を釣り上げるには十分だと考えているのでしょう。
こうした嘘に、決して騙されてはいけません。

500文1版ポジション29の比較」への10件のフィードバック

  1. こう画像で並べられると、かなり分かり易いですね。いや~、分析力あり過ぎです。。

    この風来坊の出品物に入札するのは、毎度お馴染みの面々。朝4:00頃の出品に対してその数分後に入札とは、何だかサクラ入札(吊り上げ)っぽく思えます。
    皇朝銭ブログのフォロワーも、この内の数名は”内容が空”。あたかも「こんなにフォロワーがいる」と見せかけているだけとしか思えない。測定データは嘘だし文章は仰々しいし、なんでこんな支離滅裂な輩が現れたのだろうか?
    まぁ、そこは風来坊なので、絶対に信じてはいけません。

    1. ご覧くださいまして、ありがとうございます。
      そうなんですよね。
      自作自演で、なんだか子供の「ごっこ遊び」みたいで・・・。
      ここまで珍しい方だと、別な意味で興味があります。
      どのような人物なのかと。

  2. 手彫切手って奥が深いんですね。
    こうして画像で示されると、同じ文様でも
    形が微妙に異なることが明らかに分かります。

    本当に原版は手で彫っていたんですね。

    1. 温情菩薩 さん
      いつも、ありがとうございます。
      手彫切手って面白いですよね。
      本物を収集するには。
      ニューサウスウエールズのシドニービューズも手彫切手で、あちらも面白いです。

  3. 関連記事、大変興味を持って拝見しています。ポジショニングの不自然さ、見事に突いて頂きました。
    そもそも、仮名をイ号、ロ号などと呼ぶ呼び方は、どこの習慣から来ているのでしょうか?
    用紙についても、糊洗いとか、剥がしとか、およそ私が習った郵趣用語では聞き慣れない記述満載で、いや〜何か別の世界の郵趣を垣間見ているようです。
    奥が深いのか、限りなく胡散臭いのか、良識ある複数のベテラン郵趣家のご教示を仰ぎたいものですね。

    1. 切手初心者 さん
      >仮名をイ号、ロ号などと呼ぶ呼び方
      実は、その呼び方ですが僕も気になっているのです。
      ただ、以前に何かでその表現を読んだ記憶はあるのです。
      彼の作る造語は、一種の箔付けのつもりなのでしょうね。
      相手を騙すためのアクセサリーの一つなのだと思います。

  4. 先週末の入札履歴と風来坊の評価履歴をみて、面白いことを見つけました。
    リピーターの「jas****」と「etr****」の以前のコメントです。
    「jas****」安心して購入させていただくことができました。また、鑑定書をお願いしたことによって、他では得られないであろう個体の情報やコンディションなど詳しく知ることができてありがたいです。勿論、他にはない「科学的な根拠による」鑑定です。
    「etr****」現物を買って応援する。
    お二方とも「お仲間です」と自白しているように見えますが。

    1. 青一 さん
      いつも、ありがとうございます。
      やっぱり、そう思いますよねぇ。
      風来坊は、見なさんが指摘されるように自作自演らしきパターンが多すぎ。
      「ごっこ遊び」から抜け出せないまま、大人になってしまったのでしょうね。

  5. 「jas****」「etr****」、その他にも3~4人は常連です。中でも「B***-T」に至っては、風来坊がam4:00頃に出品してから僅か数分後に入札しており、風来坊が持っている”ヤフオクの別アカウント(?)”とも思われますね。入札行為で特徴的なのは、毎度決まった面子が静岡製の値を纏めて吊り上げていること。そこへ一連の状況(静岡製や吊り上げ行為)を全く御存知でない、一般の方が高値を付けて落札といったケースが、過去にあったと思います。この様な方に対しては別途、個人取引で贋作を高く売りつけたものと考えられます。
    また「jas****」は、皇朝銭ブログのフォロワーで「お仲間です」。そのjas****ブログですが、中身は空っぽ(要するにIDのみ)。こんなのが幾つもフォロワーとして、ぶら下がっている状況です。色々な部分が風来坊による自作自演とも捉えれるので、全てにおいて要警戒なのです。また裏ブログでは、まるで自らを『現代の大手大学病院勤務の研修医』になぞっているかの様で・・・、ホント、いい歳したオッサンがね。

    1. 皇朝銭ブログのフォロワー さん
      ご覧くださいまして、ありがとうございます。
      今日スタートの数点も、いつものパターンで入札が入っていますね。

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