画像は、ソ連が1950年7月30日に発行した「モスクワ地下鉄第4期線開通記念」切手。
ソ連の地下鉄と言えば駅が豪華なことで有名ですが、画像の切手からもその一端を見ることができます。
実は、この切手の発行名には幾つかの表現があります。
例えば「モスクワ地下鉄環状線第1期線開通」「モスクワ地下鉄環状線開通」「モスクワ地下鉄第4期完成」が代表的なところですが、発行当時のソ連郵政の説明がどのようなものであったのか解らないので、正しいところはどうなのでしょう?
そこで、ソ連鉄道史を調べて独自に付けたタイトルがリーフのもの。
そもそも、ソ連の地下鉄は結果として環状線が出来ましたが、敷設の系譜を辿ると環状線という概念はありませんでした。
初期から「1期線」「2期線」・・・となっており、切手の路線は「第4期線」。
しかも、その4期線が全線開通したわけではなく、文化公園駅〜クールスカヤ駅間の部分開通というわけなので、それらを整理したのがリーフタイトルというわけです。
話は脱線しますが、モスクワの地下鉄のすごいところは、独ソ戦の最中(ドイツはモスクワまであと少しまで迫っていた)も建設工事をしていたこと。
一時は爆破計画まであったそうですが、それはすぐに撤回されたそうです。