戦前の風景印・神田局

10年くらい前(?)に買った雑ロットに入っていた、東京神田局の戦前の風景印。
整理はしておいたのですが、図案が僕好みではないので「あまり面白くない風景印」として、特に気にも留めずにいたもの。

そして、今日たまたま見直していたら「あれ?」と気付いたのが、右端にチョロッと描かれた部分です。
その部分を拡大したのが、下の画像の右側。
これって中央線の高架橋でないの?
架線柱が描かれ、よく見ると架線も張られていますね。

そこの現状が、左の画像。
ちょうど旧万世橋駅跡の所なのですが、この周辺には鉄道建築史を語る上で重要かつ貴重な構造物が多数残されているので、以前に写真を撮り歩いたのが役に立ちました。
アーチ部分が、今は商業施設になっているので風景印とは若干趣が異なりますが、当初は吹き抜けになっていたことがわかります。

戦前風景印の基本文献である『戦前の風景スタンプ集』には、「広瀬中佐に杉野兵曹長の銅像とニコライ堂」と記されているのみで、高架橋には触れられていません。
確認していませんが、たぶん告示がそのようになっているのだと思います。
とここまで書いて『テーマ別風景印大百科』鉄道編を確認したら、ちゃんと収録されていました。
さすがですねー。

戦前の風景印・神田局」への2件のフィードバック

  1. そうですね。「趣味の風景通信日付印集第二輯」逓信協会,1935年にも神田局の説明は「神田は(中略)学園地区とも云うべく数多の大学、専門学校等が・・・」と160文字で記載していますが,中央線高架橋には触れていません。なお、同時期に刊行した同じ逓信協会刊の「郵便局の名所スタンプ」「同 第二輯」の説明は調べていません。

    1. 某所の暇人さん
      あっ、そうなのですね。
      情報、ありがとうございました。
      教えていただきまして助かりました。

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