菊紐枠葉書

菊紐枠葉書に新小判切手5厘の加貼使用例。
額面1銭の紐枠葉書は明治31年12月1日の発行で、翌年4月1日から1銭5厘に料金が値上げされたことから、こんな使用例ができました。

この値上げに際して、同じ日に菊切手の5厘が発行されているのですが、差出人の手元に古い新小判切手があったのか、それを貼っています。

変なのは印面部が抹消されずに送られ、配達局でも抹消せずに証示印だけ押しています。
その証示印もフラフラで、しかも押し直しがダブっているためほとんど読めないのですが、苦労しながらもなんとか読むと、信濃の屋代局で明治32年8月20日イ便。

菊5厘との加貼使用は何通かあるのですが、小判切手との加貼はこれ1通しか持っていないので、消印がシャキッとしていれば言うことはないのですが・・・。
残念な使用例です。

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