ハンガリー・タイプWの完納印

画像は、ハンガリー1841年のプレ・スタンプ使用例。
発信は Debreczin というハンガリー西部、ルーマニア国境に近い都市での使用例。
Debreczin というのはドイツ語表記で、ハンガリー語ではDebrecen で「デブレツェン」と読みます。
つまり消印はドイツ語表記なわけです。

タイプWは、さまざまな不定形の消印を一括してこのグループに入れています。
局名の下に “FRANCO” と入っていますが、これは料金完納を示す表記で、多くの局では独立した証示印であったり、手書きで書いたりするので、消印と一体となった局は少ないと言えます。
Debreczin は大局なので、こうした消印を用意していたのでしょう。

消印の左に横文字を数本の横線で消したような表記が見えますが、これが書留マークで、その左横の “141” が書留番号になります。

裏面の “4” は書留料金の4クロイツァーで、8は郵便料金なのですが、このばあい重さ1/2 Loth(8.75g)までの12〜14局区間宛てになります。

表の左下に小さく書かれた “en” は、書留受領通知を指示したもの。
そして大きく書かれた「×」印は、”Franco” と同様に料金完納を表しています。

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