家の奥さんは、パン職人。
もう、かれこれ25年ほどのキャリアになります。
当然ながらお客さん相手で、いろいろな方が来店されるのですが、先日はこれまでで最も強烈なクレームだったとか。
フランスパンって皆さんもご存知ですよね?
食パンと並んで、もっともポピュラーなパンの一つです。
食感といえば、外側がパリパリの仕上がりであることが普通だと思います。
そのお客さんは、購入したフランスパンをトースターで焼いて子供に食べさせたそうなのですが、外側のパリパリ部分で子供が口の中を切ったとか。
クレームの趣旨は「子供が怪我をするようなパンを作るとは何事か!こんなものを売りつけて、どういうつもりなのか」ということ。
電話では納得しないで家まで呼びつけられ、行った先はと言えば、お隣の埼玉県・・・。
パン屋も楽ではございません。
画像の切手は、パン食人が図案のスイス1985年発行の「パン菓子類製造職人組合100年記念」からの1枚です。
バケット風のパンが描かれていますが、上面に特有の切れ目が3本見えます。
この切れ目部分がトースターで焼いたことにより、より硬くなったために口の中を切ったと考えられるのですが、若いお母さんの怒りは最後まで収まらなかったとか。