画像のリーフは、スウェーデンの軍事用郵便書簡の使用例の一つで、1956年に勃発した第2次中東戦争に関係するもの。
第2次中東戦争が始まると国連軍の派兵が決まり、それにスウェーデンも加わることになりました。
国連軍の目的は、イギリス、フランス、イスラエルの各軍がエジプト領内から撤退することの確認と、停戦監視にありました。
この時に派兵された中に郵趣家の軍人が居て、その人がマルメ宛に送ったのがリーフのカバー。
この方は、退役(退役時は将官)された現在も、スウェーデン軍の軍事郵便を収集テーマとされている現役郵趣家です。
この時の派兵は1956〜1967年の長期に渡ったため、様々な形式の消印が使われているのですが、画像のものが一番最初のタイプで “E1” タイプと分類されるもの。
下部横一列に “EGYPTIN” と地名入りなのが、それっぽくて良い味を出していますね。
この期間の全ての消印タイプを揃えると、14種にもなるのです。