菊切手で一番最後に発行されたのが、この切手。
日本切手を専門的に集めているわけではないので、あくまでも感覚的な印象ですが、けっこう苦労する切手だと思います。
使用済単片でも、他の額面と比較すると評価が高めだし、探すとなるとシックリと来るマテリアルに意外と出会わない気が・・・。
未使用は、deep claret と brown purple の2種で上がり。
そして、2段目の目打は使用済で3種。
菊切手の基本目打は4種ですが、櫛形の12×12.5が6銭には無いので、3種で揃いですね。
中央の単線12.5は、1970年代中頃から後半にかけての、いわゆる「僕も私も菊切手」時代にはチョロ消しであっても自慢できるモノでしたが、こういうのは大枚をはたいて買うのではなくて、ヒッソリと見つけてサッと買うのがスマート。また、それが郵趣の楽しみだと思います。
本来は、色と目打を総合的に揃えるべきなのでしょうが、そこまで行ってしまうと専門コレクションになってしまうので、深追いはしていません。
あくまで、外国切手収集家がサイド・コレクションとして遊ぶ日本切手です。
さて、使用例ですが単片最下段左から、丸一印で常陸大中、櫛形印で水戸、台湾・新庄、欧文櫛形YOKOHAMA、そして右端は樺太・ガルキノウラスコエ。
常陸大中局は明治40年10月1日ですから、発行から一ヶ月半のもの。
樺太・ガルキノウラスコエは、残念ながら使用年が欠けていて不明ですが、そこそこの小局なので気に入っています。これは、西ベルリン時代のZoo駅近くの切手商で見つけたモノ。
カバーは外信書状基本料金10銭に、重量増し料金の6銭を貼り足したもので、本来の使い方を示した好ましい使用例だと思います。
NAGASAKI 1913年5月13日の消印データ。